移乗用リフト 使ってますか

私の病院には床走行式リフトが導入されています。
回復期リハビリテーション病棟なので、全く動けない患者さんは少ないのですが、たまに脳梗塞後重度の障害で意思表示もままならず、自力動作も困難な患者さんがいらっしゃいます。
そんな方でも毎日リハビリ室へ出かけ、食事は食卓で行うということで、離床します。
全介助の移乗というのは、看護師にとってもマンパワーが必要です。
そこで移乗用リフトを使用しています。

移乗用リフト目的

① 患者さんの恐怖心軽減や事故防止、活動量アップ
② 家族の心理的・身体的な介助負担軽減
③ スタッフの介助負担軽減


移乗に大きな介助を必要とする患者さんの場合、マンパワーに頼って4人のスタッフで移乗させていると、患者さんや家族は「スタッフに申し訳ない」「介助の人手がたくさんないと、家には帰れない」と感じることもあります。患者さんや家族さんのイメージが自宅退院から遠ざかってしまっては逆効果です。
そのため、移乗用リフトを利用することも選択肢の一つです。


最初は、スタッフも移乗用リフトは「準備や操作が面倒」と感じる場合があります。
しかし、一度使ってしまえば「慣れてしまうと簡単。何より楽」と感じます。
移乗用リフトは患者さん家族にとって安全で優しい存在であり、スタッフが体を痛めず業務を行うことができる重要な機器と言えます。