2020-01-01から1年間の記事一覧

失語症の看護

失語症とは 失語症は「話す・聞く・読む・書く」ことの障害です。 話せない、言葉が理解できない、書けないということです。 おもな失語症 ブローカー失語:発話の障害が重度。聴覚理解は比較的良好だが複雑な内容は理解できない。 ブローカー野は左前頭葉に…

入院関連機能障害(HAD)について調べてみた

入院関連機能障害(HAD)って言葉を知っていますか。私は知りませんでした。 入院関連機能障害(HAD) 入院関連機能障害(HAD)とは、入院のきっかけとなった病気とは別に、入院によって生じた機能障害のことだそうです。入院することで、安静にしていたら、寝…

口腔ケアに使用する物品と効果的な使用方法

口腔ケアの重要性が広く知られるようになったことに伴い、さまざまな製品が開発、販売されています。 安全かつ効果的に口腔ケアを実践するために必要な口腔ケア用品と、それぞれの使い方を確認していきます。 口腔ケア物品の選択 口腔ケアに使用する物品は患…

片麻痺患者を観る視点

片麻痺患に対するケアにおいて、姿勢や活動が環境に影響されていることに気づく視点をもち、その視点をケアに生かす方法を紹介します。 片麻痺患者の姿勢 脳卒中の後遺症には、運動障害、感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳能障害(半側空間無視、失行な…

口腔ケアに必要なアセスメント

アセスメントの目的 口腔ケアを効果的かつ効率的に行うためには、まずアセスメントが必要になります。口腔環境がどのようになっているのかを把握したうえで、その状況にあわせてケアの頻度や手技を決めて実施するというのが手順となります。口腔ケアの成果を…

回復期リハビリテーション病棟の口腔ケア

口腔内の清潔と機能を維持することによって、口腔内疾患だけにとどまらず、咀嚼、嚥下などの機能を健全に維持し、誤嚥性肺炎などの全身疾患を予防する事が知られています。誤嚥性肺炎に関する口腔ケアの効果として、口腔ケア実施群と未実施群を比べると、肺…

褥瘡

褥瘡発生リスクの高い患者には、その臥位姿勢や座位姿勢、移動・移乗時の活動を通し、生活する環境をトータルに見ながら、褥瘡の予防や改善につながるアプローチを検討する必要があると思われます。ここでは、褥瘡発生のリスクに触れながら、褥瘡予防のため…

シーティング ~安全・安楽・自立を目指した食事姿勢~ 

安全に食べるためには食事時のポジショニングが必要です。 不良な姿勢は摂食嚥下機能を阻害して誤嚥の原因となり、自立を阻害するといったように食べる障害を引き起こします。 食事姿勢を調整して、良好な摂食嚥下機能を発揮し、安全・安楽・自立を目指した…

座位の基本ポジショニング

ベッド上の座位には、頭部を挙上した座位と、ベッドから足をおろした端坐位があります。 ベッド上の座位は早期離床をすすめるために重要です。 しかし、不適切な座位姿勢が生じていると、褥瘡が発生したり、呼吸運動に悪影響を及ぼしたりすることがあるので…

移乗の介助 移乗環境を整えること

障害を持つ人にとって移動・移乗することは、たいへんな労力とストレスを必要とすることになっているかもしれません。また、一方で、介助する側の立場では、移乗回数が増えるほど、身体的な負担が増えることにもなります。ここでは移乗環境を見る視点と、患…

ICF分類の書き方

natue7070.hatenablog.com ICFの基礎知識を前回記事にしましたので、今回は一つ一つの項目に患者さんのどんな状態を当てはめればよいのか見ていきたいと思います。 また、各項目を記載すると、何が問題で、強みは何かを把握することにつながります。 ICFコア…

ICFとは? 基礎知識 

ICFとは「国際生活機能分類」のことです。リハビリテーションにおける評価は、患者さんの病気だけでなく、その病気からもたらされる障害についても評価し、その障害に対する治療方針などを判断する点に特徴があります。 単に患者さんの症状だけみればよいの…

移乗用リフトの基本的な操作方法

natue7070.hatenablog.com 回復期リハビリテーション病棟では移乗用リフトが導入されています。 移乗用リフトは安全に利用することができる機器です。 リフト移乗はむずかしい移乗方法ではありません。 まずは、リフトを操作する機会を増やすことで、苦手意…

移乗用リフト 使ってますか

私の病院には床走行式リフトが導入されています。 回復期リハビリテーション病棟なので、全く動けない患者さんは少ないのですが、たまに脳梗塞後重度の障害で意思表示もままならず、自力動作も困難な患者さんがいらっしゃいます。 そんな方でも毎日リハビリ…

車いすクッション

人が自分の道具として車いすを使用する場合、その目的は「安全な範囲で最大限の活動をすること」と言えます。 natue7070.hatenablog.com 患者さんの状況に合わせた車いす選定の他、姿勢保持の観点からも、褥瘡予防の観点からも、ほとんどの患者さんにクッシ…

車いすin回リハ病棟

病院内で当たり前に使用されている車いすですが、車いすには多種多様な車いすがあります。 回復期リハビリテーション病棟では患者さんに合った車椅子の選定は、セラピストが行っています。 ここでは患者さんの移動を育む車いすの選択のコツ、使用時の観察点…

回復期リハビリテーション病棟の退院支援

回復期リハビリテーション病棟では集中的なリハビリを行い、急性期以降も残存する障害の改善と生活の再建を図り、安定して地域生活に戻ることを目的としています。 発症から2カ月以内の患者さんが対象となります。 そのため、発症からまったく異なる身体機…

鬼滅の刃 義勇さん風ケータイカバーできた!

お題「#おうち時間」 キッズケータイのカバー、以前もミニオンカラーのシマシマで作りましたが、この頃汚れが目立つようになりました。 で、新たに作りました。 最近の流行りは「鬼滅の刃」 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス) 作者:吾峠 呼世晴 発売日: 2016/…

スキンケア ~被覆材、外用薬の選択~

被覆材、外用薬の選択 外用薬、被覆材の選択⇒浅いか 深いか 使用量、交換回数⇒滲出液が漏れる前に 固定用テープの選択⇒皮膚障害、脆弱の程度 ずれの予防⇒伸縮性の程度 汚染の予防⇒防水性、通気性が適切か ポリウレタンフィルム剤 透明で観察が容易 水蒸気や…

スキンケア ~創管理~

創管理の手順 ① 創をよく見る ・創の部位 ・創の深さ ・滲出液…炎症や感染により滲出液は多くなる 一般にガーゼ交換の回数で示す 浸出液の量が多いと浸軟を起こす→治癒を阻害する ・形・サイズ …長径×短径(長径と直行する最大径) サイズの変化から治癒過程…

スキンケア ~ドライスキンについて~

ドライスキンとは 皮膚の角質層の柔軟性が低下し、角質が固くもろくなり、角質水分量が減少した状態。 問題なのは、外からの刺激やアレルゲンの侵入を保護するバリア機能が破たんすること 浸軟とは 水に浸潰して角質層の水分量が増加し一過性に体積が増えて…

スキンケア

スキンケアとは 日本褥瘡学会の定義 「皮膚の生理機能を良好に維持する、あるいは向上させるために行うケアの総称である。具体的には、皮膚から刺激物、異物、感染源等を遮断したり皮膚への光熱刺激や物理的刺激を小さくしたりする被覆、角質層の水分を保持…

失禁、頻尿に対しての看護

コンチネンスケア 「インコンチネンス」…失禁 否定を表す「イン」をとった肯定形が「コンチネンス」 広い意味で「排泄のコントロールができている」という意味 定義…「尿もれがあるから失禁なのではなく、それが問題になったときに失禁という。排泄障害があ…

吸痰の援助について

呼吸器科ナースポケットブック [ 畑田みゆき ]価格: 3080 円楽天で詳細を見る 必要物品 吸引器 吸引カテーテル 水 消毒綿 マスク 手袋 手順 マスク、手指消毒をする。 患者さんに吸痰することを説明する。 手袋をする。吸引器をオンにする。 チューブの先端…