飲水介助の重要性

水は私たちの生命に欠かせないものであり、その提供方法やタイミングが適切であるかどうかは、患者の回復に大きな影響を及ぼすことがあります。 患者の水分摂取は、健康を維持し、病気や合併症を予防するために不可欠です。そして、その水を提供し、サポート…

ナースが知っておくべき脱水の指標とは?

こんにちは、皆さん。今日は脱水の指標についてお話ししましょう。脱水は体内の水分不足であり、これを適切に監視することは、看護師として非常に重要な役割です。患者の水分バランスを適切に保つことは、健康を維持し、病状の悪化を防ぐ上で不可欠です。 脱…

便秘の看護における効果的な腹部マッサージ

便秘は多くの人が経験する不快な症状であり、その緩和には様々な方法が存在します。 看護師として、患者の健康をサポートする一環として、腹部マッサージは有効な手段の一つです。 腹部マッサージは、その名の通り、患者の腹部に対して行われるマッサージの…

患者とのコミュニケーションの重要性とコツ

看護師の皆さんは日々、患者のケアに取り組む中で、多くの挑戦に立ち向かっていますよね。その中で、患者とのコミュニケーションがいかに重要か、私たちは常に意識しておくべきです。 本記事では、患者との良好なコミュニケーションがもたらすメリットと、実…

深呼吸の魔法 気軽にできるリラックステクニック

日々の病院業務や患者ケアに従事する看護師の皆さんにとって、ストレスやプレッシャーは避けては通れないものです。 患者とのコミュニケーション、急な状況への対応、長いシフトなど、看護師の仕事は多岐にわたる挑戦と向き合うことが求められます。そんな中…

ナースの自己ケア:忙しいスケジュールの中でのリラックス法

現代の医療現場は忙しさと刺激にあふれ、ナースたちは日々患者の健康とケアに全力を注ぎ込んでいます。 しかし、その一方で忙しいスケジュールや身体的・感情的な負担が、ナースの健康や幸福に影響を及ぼす可能性もあります。 そこで、この記事ではナースの…

フットケア ~静脈不全、静脈性潰瘍~

静脈不全、静脈性潰瘍でのアセスメント症状アセスメント 拡張した静脈の視診・触知 浮腫の有無 下腿周径(膝上10㎝ 膝下10㎝ 足首) 随伴症状(痛み かゆみ 重苦しさ) 生活習慣(職業 下肢を下垂している時間) 皮膚の観察 静脈瘤の有無と部位 下肢全体の発…

フットケア ~末梢動脈閉そく性疾患~

虚血(末梢動脈閉塞疾患)でのアセスメント問診:自覚症状 冷感・しびれ 疼痛:初期にはみられない 間歇性跛行 安静時疼痛:安静時さえも血流が維持できずに起こる 下肢を挙上すると増強し、下垂すると軽減する 潰瘍・壊疽:重症の虚血である 潰瘍・壊疽の疼…

スキンケア ~フットケア~

下肢創傷の評価 ①問診 どのような症状により苦痛を感じているか 虚血肢 静脈不全 糖尿病 リンパ浮腫 冷感 しびれ疼痛 間歇性跛行 安静時疼痛 静脈瘤 浮腫 下肢のだるさ 異常知覚 筋力低下 ほてり 浮腫 倦怠感 疲労感 既往歴 生活状況②視診 足の形 全体を見る…

スキンケア ~褥瘡について~

褥瘡とは 寝具や車いすなどと身体が接触する部分に外力(圧力+ずれ力)が一定時間持続することで皮膚や皮下組織の血流が悪くなり、皮膚や軟部組織が壊死することです。 一定時間とは 70~100mmHg以上の圧力が2時間、皮膚に加わると、組織損傷徴候が現れるとさ…

実習計画の聞き方

病棟に看護実習生が来ています。私も経験した道なので看護実習がどんなに大変かわかっているつもりです。 でも、学生も大変だけど受け入れる実習指導者も大変なんだと言いたい。 実習は学生にとって教育の一部なのです。なので、こちらも教育的に関わらない…

朝ごはん定番化

毎日何食べようとか考えるのが無駄な気がして、朝ごはんの定番化すればいいやんと思い立ち考えました。 メニューは、お茶碗ごはん一杯、目玉焼き一個、お味噌汁(インスタント)です。 健康な体も作りたいので、果たしてこれで栄養は、足りているのかと思っ…

フットケア 糖尿病

糖尿病の三大合併症は、糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症です。その中でも、糖尿病神経障害は、高血糖により、手足の神経に異常をきたし、足の先や裏、手の指に痛みやしびれなどの感覚異常があらわれる合併症です。 また、高血糖の状態はからだの抵…

失語症の看護

失語症とは 失語症は「話す・聞く・読む・書く」ことの障害です。 話せない、言葉が理解できない、書けないということです。 おもな失語症 ブローカー失語:発話の障害が重度。聴覚理解は比較的良好だが複雑な内容は理解できない。 ブローカー野は左前頭葉に…

入院関連機能障害(HAD)について調べてみた

入院関連機能障害(HAD)って言葉を知っていますか。私は知りませんでした。 入院関連機能障害(HAD) 入院関連機能障害(HAD)とは、入院のきっかけとなった病気とは別に、入院によって生じた機能障害のことだそうです。入院することで、安静にしていたら、寝…

口腔ケアに使用する物品と効果的な使用方法

口腔ケアの重要性が広く知られるようになったことに伴い、さまざまな製品が開発、販売されています。 安全かつ効果的に口腔ケアを実践するために必要な口腔ケア用品と、それぞれの使い方を確認していきます。 口腔ケア物品の選択 口腔ケアに使用する物品は患…

片麻痺患者を観る視点

片麻痺患に対するケアにおいて、姿勢や活動が環境に影響されていることに気づく視点をもち、その視点をケアに生かす方法を紹介します。 片麻痺患者の姿勢 脳卒中の後遺症には、運動障害、感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳能障害(半側空間無視、失行な…

口腔ケアに必要なアセスメント

アセスメントの目的 口腔ケアを効果的かつ効率的に行うためには、まずアセスメントが必要になります。口腔環境がどのようになっているのかを把握したうえで、その状況にあわせてケアの頻度や手技を決めて実施するというのが手順となります。口腔ケアの成果を…

回復期リハビリテーション病棟の口腔ケア

口腔内の清潔と機能を維持することによって、口腔内疾患だけにとどまらず、咀嚼、嚥下などの機能を健全に維持し、誤嚥性肺炎などの全身疾患を予防する事が知られています。誤嚥性肺炎に関する口腔ケアの効果として、口腔ケア実施群と未実施群を比べると、肺…

褥瘡

褥瘡発生リスクの高い患者には、その臥位姿勢や座位姿勢、移動・移乗時の活動を通し、生活する環境をトータルに見ながら、褥瘡の予防や改善につながるアプローチを検討する必要があると思われます。ここでは、褥瘡発生のリスクに触れながら、褥瘡予防のため…

シーティング ~安全・安楽・自立を目指した食事姿勢~ 

安全に食べるためには食事時のポジショニングが必要です。 不良な姿勢は摂食嚥下機能を阻害して誤嚥の原因となり、自立を阻害するといったように食べる障害を引き起こします。 食事姿勢を調整して、良好な摂食嚥下機能を発揮し、安全・安楽・自立を目指した…

座位の基本ポジショニング

ベッド上の座位には、頭部を挙上した座位と、ベッドから足をおろした端坐位があります。 ベッド上の座位は早期離床をすすめるために重要です。 しかし、不適切な座位姿勢が生じていると、褥瘡が発生したり、呼吸運動に悪影響を及ぼしたりすることがあるので…

移乗の介助 移乗環境を整えること

障害を持つ人にとって移動・移乗することは、たいへんな労力とストレスを必要とすることになっているかもしれません。また、一方で、介助する側の立場では、移乗回数が増えるほど、身体的な負担が増えることにもなります。ここでは移乗環境を見る視点と、患…

ICF分類の書き方

natue7070.hatenablog.com ICFの基礎知識を前回記事にしましたので、今回は一つ一つの項目に患者さんのどんな状態を当てはめればよいのか見ていきたいと思います。 また、各項目を記載すると、何が問題で、強みは何かを把握することにつながります。 ICFコア…

ICFとは? 基礎知識 

ICFとは「国際生活機能分類」のことです。リハビリテーションにおける評価は、患者さんの病気だけでなく、その病気からもたらされる障害についても評価し、その障害に対する治療方針などを判断する点に特徴があります。 単に患者さんの症状だけみればよいの…

移乗用リフトの基本的な操作方法

natue7070.hatenablog.com 回復期リハビリテーション病棟では移乗用リフトが導入されています。 移乗用リフトは安全に利用することができる機器です。 リフト移乗はむずかしい移乗方法ではありません。 まずは、リフトを操作する機会を増やすことで、苦手意…

移乗用リフト 使ってますか

私の病院には床走行式リフトが導入されています。 回復期リハビリテーション病棟なので、全く動けない患者さんは少ないのですが、たまに脳梗塞後重度の障害で意思表示もままならず、自力動作も困難な患者さんがいらっしゃいます。 そんな方でも毎日リハビリ…

車いすクッション

人が自分の道具として車いすを使用する場合、その目的は「安全な範囲で最大限の活動をすること」と言えます。 natue7070.hatenablog.com 患者さんの状況に合わせた車いす選定の他、姿勢保持の観点からも、褥瘡予防の観点からも、ほとんどの患者さんにクッシ…

車いすin回リハ病棟

病院内で当たり前に使用されている車いすですが、車いすには多種多様な車いすがあります。 回復期リハビリテーション病棟では患者さんに合った車椅子の選定は、セラピストが行っています。 ここでは患者さんの移動を育む車いすの選択のコツ、使用時の観察点…

回復期リハビリテーション病棟の退院支援

回復期リハビリテーション病棟では集中的なリハビリを行い、急性期以降も残存する障害の改善と生活の再建を図り、安定して地域生活に戻ることを目的としています。 発症から2カ月以内の患者さんが対象となります。 そのため、発症からまったく異なる身体機…